全曲集'98

天童よしみ( 天童芳美 ) 全曲集'98歌詞
1.郷愁~われ立ちて


2.珍島物語

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

海が割れるのよ 道ができるのよ
島と島とが つながるの
こちら珍島(チンド)から あちら芽島里(モドリ)まで
海の神様 カムサハムニダ
霊登(ヨンドン)サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと

遠くはなれても こころあたたかく
あなた信じて 暮らします
そうよいつの日か きっと会えますね
海の神様 カムサハムニダ
ふたつの島を つないだ道よ
はるかに遠い 北へとつづけ
ねえ とても好きよ 死ぬほど好きよ
あなたとの 愛よとこしえに

霊登(ヨンドン)サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと


3.旅まくら

作詞:石本美由起
作曲:水森英夫

誰を探して ここまで来たと
私を呼ぶよな 三陸かもめ
宮古 八戸 夏から秋へ
あなた尋ねる 旅まくら
波の こころ 冷たや
ああ ああ ああ 素肌が寒い

津軽海峡 海から暮れて
噂も聞けない 潮鳴りばかり
逢いたかろうと イカ釣り船の
遠い灯りも 涙ぐむ
北の 汽笛 淋しや
ああ ああ ああ 酔えないお酒

頬に吹雪が 冷たい夜は
側に寄り添う あなたが欲しい
いこか釧路へ 戻ろか襟裳
春はどこやら 旅まくら
夢の 絆 ひとすじ
ああ ああ ああ 女のさだめ


4.忘れ酒

作詞:鈴木正未
作曲:杉原さとし

爪の先まで 髪までも
あなた恋しと すすり泣く
忘れ酒 なみだ酒
生きるつらさが 身にしみる
胸に優しさ 置いたまま
消えたあの人 消えたあの人
今どこに

妻という名は なくていい
そばで尽くして みたかった
忘れ酒 なみだ酒
風が思いで つれてくる
熱いぬくもり 面影が
灯り消しても 灯り消しても
また浮かぶ

徳利たおして 酔いしれて
今日も抱かれる 夢を見る
忘れ酒 なみだ酒
未練こぼれる ひとしずく
待つ日泣く日の 明け暮れに
またもいじめる またもいじめる
夜の雨


5.酔ごころ

作詞:石本美由起
作曲:水森英夫

あきらめきれず 死ねもせず
どこかに捨てたい 心の悩み
お酒のしずくは・・・
私の涙よ・・・
あなたを忘れる すべもない

男の恋は芝居でも
女は浮気で 惚れたいしない
憎さと いとしさ・・・
夜毎に 重なり・・・
あなたへ未練の 炎が燃える

逢う人もない 人の世の
明日をどうして 生きればいいの
頬杖 淋しい・・・
人恋酒場で・・・
あなたの名を呼ぶ 酔いごころ


6.あばれ玄海

作詞:野村耕三
作曲:桜田誠一

時化がさらった 男船
妻という名も 波間に消えた
あばれ玄海 荒れるじゃないよ
形見の絣を 肩にかけ
酒を あんたと あゝ呑んでいる

うわさ世間の 流れ川
決めた覚悟の うす紅化粧
あばれ玄海 騒ぐじゃないよ
はたりと揺れてる 縄のれん
意地と涙で あゝ支えてる

雪の海面に 跳る風
忘れられない あの日が憎い
あばれ玄海 唸るじゃないよ
小指のほてりを 噛む夜は
夢であんたが あゝ逢いにくる


7.ひばり…に恋して

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

春にみどりの 風が吹く秋に
野山が もえている
季節季節に 思い出す
それはあのひと
あるときは りんご畑を
佐渡の荒磯を唄っていたわ
髪の乱れも 流れる川も
こころゆたかにしてくれたのよ
そのひとは そのひとはそのひとの名は…ひばり

花をみつめて 涙ぐむ
雲にためいきついてみる
どこか知らない遠くから
唄がきこえる赤々と
もえる太陽
そして悲しいお酒もあった
夢よのぞみよあこがれたちよ
今もこころに生きてるひとよ
そのひとは そのひとはそのひとの名は…ひばり

あるときは りんご畑を
佐渡の荒磯を唄っていたわ
髪の乱れも 流れる川も
こころゆたかにしてくれたのよ
そのひとは そのひとはそのひとの名は…ひばり


8.風挽歌

作詞:坂口照幸
作曲:大谷明裕

北の港は 冬ごもり
女の吐息も ひゅるひゅるる
目尻伝わる この涙
殺しきれずに みれん酒
あんたも出てって 二月三月
遠くて男 寒くて女
所詮一生 馬鹿踊り
酒でもくらって 泣くもいい

船は浜辺で ひと冬越すにョ
私ゃあてない 私ゃあてない 流れ船

鴎おまえも 波の上
寝床を欲しさに 鳴く日昏れ
女所帯の 色のなさ
どこか似ていて 哀しいね
誰をも恨まず 静かでいたい
泣かれて男 抱かれて女
所詮一生 馬鹿踊り
身体があんたを 恋しがる

ああ ああ


9.酒きずな

作詞:石本美由起
作曲:水森英夫

一度 結んだ 命のきずな
結び 通して どこまでも
これが 二人の 生甲斐ですと
決めた心に…
エエエ… 嘘はない

晴れて 添えない この世の運命
怨む気持ちは ないものを
私 独りを 残して逝った
あなた あの世は…
エエエ… 遠すぎる

古い女と 笑われようと
肌は 誰にも 許さない
月に 淋しさ 打ち明けながら
なみだ杯…
エエエ… 酒きずな


10.むかい風

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

泣いた涙は 夜風が払う
いいえ女の 意地でふく
別れ潮時 背中を見せて
にくみきれない 人が行く
夜の桟橋 船が出る

そしてお酒を またあおるのよ
男みたいに 吼えるのよ
飲んでくずれて たおれたあとは
寒い夢みて 眠るのよ
夢であなたを さがすのよ

私ばかりが なぜ泣かされる
めぐりあわせの 運不運
潮がかわれば また逢えるのに
どこの港で 待てばいい
恋は悲しい むかい風


11.俺のみちづれ

作詞:たかたかし
作曲:岡千秋

あなたのそばにいるだけで
素直になれるという女
ついて来るなら
ついて来い
苦労かくごでいるのなら
俺のみちづれ おまえに決めた

濡れたら風邪をひきますと
いそいそ傘をさしかける
ついて来るなら
ついて来い
なんでこうまで惚れさせる
俺のみちづれ おまえに決めた

山あり谷の人生も
おまえがいるなら越えられる
ついて来るなら
ついて来い
これがちぎりの盃だ
俺のみちづれ おまえに決めた


12.北海めおと節

作詞:水木れいじ
作曲:松浦孝之

凍りつくよな 根室の沖へ
あんた夜明けにゃ 船をだす
男度胸の 門出じゃないか
グッと飲みほせ お立ち酒
ハァ…エンヤラショ エンヤコラショ
纜(ともづな)ほどきゃしぶき華咲く 北海めおと節

ヤン衆かもめと 所帯をもてた
果報者(もん)だよ このあたし
無事で帰れと 東風(やませ)の浜で
昇る朝日を 伏しおがむ
ハァ…エンヤラショ エンヤコラショ
網引く腕に 惚れて惚れぬく 北海めおと節

三月(みつき)過ぎても 戻らん時は
あたしゃ一生 後家でいい
昆布採りして あきあじ干して
この子漁師に 育つまで
ハァ…エンヤラショ エンヤコラショ
荒磯ぐらし 泣いちゃ歌えぬ 北海めおと節


13.妻恋酒

作詞:水木れいじ
作曲:四方章人

ひと足遅れの ちいさな春に
今夜はしみじみ 飲もうじゃないか
命ふたつの 浮草ぐらし
苦労かけたと 抱きよせりゃ
晴れた夜空に 夫婦星

しがない俺らを 世に出すためにゃ
この身を捨てると すがってくれた
夢がささえの 浮草ぐらし
細い寝息を 聞きながら
なんど詫びたろ 心では

噂にゃ負けずに 添いとげたいと
ホロリ泣かせて 二度惚れさせる
明日もふたりの 浮草ぐらし
何処へ流れて ゆこうとも
賭けて悔いない この命


14.かざぐるま

作詞:たきのえいじ
作曲:叶弦大

風に吹かれて たたずみながら
一人ひもとく 人生
夢の続きを 追いかけながら
過ぎし日々を 振りかえる
道にはぐれて 悩んだ時も
笑顔に変えて 生きてきた

※ああ人生は かざぐるま
冬のとなりに 春がある
ああ人生は かざぐるま
今日も回り続ける※

雨に打たれて 耐えてる花が
何も云わずに 咲いている
道のほこりを 洗い流して
明日の陽ざし 待ちながら
時の流れの うしろ姿を
見送りながら かみしめる

ああ人生は かざぐるま
照る日 曇る日 しぐれる日
ああ人生は かざぐるま
今日も回り続ける

(※くり返し)


15.道頓堀(とんぼり)人情


16.あなたにありがとう